Sippied Column · 2026-06-27
テイスティングノートの書き方—香り・味・余韻を言語化するコツ
テイスティングノートを書く際の基本的な着眼点と言語化の方法を解説します。専門用語がわからなくても始められる実践的なアプローチを紹介します。
テイスティングノートとは何か
テイスティングノートとは、飲んだお酒の特徴を言葉で記録したものです。プロのソムリエや審査員が使う形式をイメージしがちですが、一般の愛好家が自分用に書くものでもあります。専門的な訓練がなくても書き始められるもので、続けることで徐々に記述の精度が上がっていくとされています。
書く項目の基本的な構成
テイスティングノートに最低限書いておくと役立つ項目は次のとおりです。
- 銘柄名・生産者・ヴィンテージ(年)
- 外観(色の濃さ・透明度)
- 香り(最初に感じるもの・時間が経つと変化するか)
- 味(甘み・酸味・渋み・塩味などのバランス)
- 余韻(飲み込んだ後に残る感覚の長さや質)
- 総合的な印象(短いコメント)
すべてを毎回書く必要はありません。最初は「銘柄・日付・香りと味のひと言」くらいから始め、慣れたら項目を増やすのが無理のない進め方です。
香りの言語化のヒント
香りは最も言語化しにくい要素のひとつです。「いいにおい」「独特」といった漠然とした表現にとどまりがちですが、身近なものとの比較で具体化できます。
果物(リンゴ、洋梨、柑橘類、ベリー類など)、草木(草、杉、バニラ、スパイスなど)、食品(バター、チーズ、ナッツ、チョコレートなど)、土や鉱物のような無機的なもの、といったカテゴリで連想してみると言葉が見つかりやすくなります。
「何かに似ている」という表現で十分です。正確な用語でなくても、後から読み返したときに自分がわかれば機能します。
味の記述で意識するポイント
味の記述では、各要素を個別に捉えると整理しやすくなります。
- 甘み: 感じるか感じないか、どの程度か
- 酸味: さっぱりとしているか、鋭いか
- 苦み・渋み: ワインのタンニン、ビールのホップ感など
- ボリューム感: 軽い口当たりか、重厚感があるか
これらのバランスと強さを書き留めておくと、次に似た系統のものを探すときの参考になります。「酸が強く甘みは控えめ」のように簡潔な言葉でも十分に情報になります。
余韻について
余韻(フィニッシュ)は、飲み込んだ後に口の中に残る感覚のことです。長さ(短い・中程度・長い)と性質(苦みが残る・フルーティーさが続く・辛さが広がる、など)の2点を書くだけでも有用な記録になります。
余韻の長さはお酒の品質を評価する指標のひとつとされており、長い余韻を持つものが高品質とみなされることが多いとされています。
書き続けるための工夫
テイスティングノートは、完璧を目指すより継続することが大切です。書く負担を下げるためにアプリを活用するのも一つの方法です。Sippied では記録項目をシンプルにまとめられるため、飲んだその場でさっと入力して保存しておけます。
記録が積み上がるにつれ、自分の好みの傾向が見えてきます。それがテイスティングノートを書き続ける動機にもなります。Sippiedのコラム一覧では、お酒の記録や選び方に関する情報も発信しています。
関連する銘柄をチェック
記録のついでに、こうした銘柄から試してみるのも一つの手です。気になったものは Sippied に残しておくと、次の一本を選ぶときの手がかりになります。
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